青春18きっぷ2回目の旅は安倍の大滝を見にオクシズ(奥静岡)へ。
本当は1回目の旅で行くはずだった場所。バスの時間を調べずふらっと家を出たら、午前のバスには間に合わず、その後のバスはなんと2時間後......。
参考記事 青春18きっぷ(春)第1回目の旅は静岡!駿府城と登呂遺跡へ
2時間後に向かっても18時の終バスで静岡駅まで戻ってくるのは大変だ。安倍の大滝へ行くことしか考えていなかったし、スマホのバッテリーももうすぐ切れる。
ということで1回目の旅は静岡駅周辺をぷらぷらして終了。
今回はちゃんとバスの時間を調べて無事、安倍の大滝へ辿り着いたよ。
静岡駅北口を出てすぐ目の前にある9番のりばから梅ヶ島温泉行のバスに乗り、2時間バスに揺られて、安倍大滝入口で下車。山道だからね、うねうねとカーブが続いて軽く酔ってしまった......。
さっ、ちょっと吐きそうだけど、さっそく安倍の大滝へ向かうよっ!
安倍の大滝入口。
おばちゃん以外、だーれもいない。
大滝1号橋。
なぜ安倍の大滝へ来たかったのか?
それは滝へ向かう途中に幾つかの吊り橋があって、その吊り橋を渡りたかったんだよね。
おばちゃん、実は高所恐怖症でね、東京タワーの床が透けてる所に立つことが出来ない弱虫なの。なのに、なぜかここの吊り橋を渡りたくなっちゃったんだよね。なんでだろう?
まずは1つ目の吊り橋。
バスに酔ってしまったせいか、酷く揺れているような気がする。それでも渡り始めはそれほど怖くなかった。
途中からは木が激しく傷んでいて、怖いを通り越して生きて帰れるのか不安になった。
所々、こんなだし......。ホント、大丈夫か?
無事1つ目の吊り橋を渡ると案内図があった。
安倍の大滝までここから1.2km。時間にすると約40分。
そして、おばちゃんが渡りたかった2つ目の吊り橋。
ひぃいぃいいぃ~~~。こ、こえぇ~~~。
この吊り橋を渡りたくてはるばるオクシズまでやってきた。なのに、やっぱり怖い。ちょっと傾いてるような気がするんだけど、 気のせいかなぁ~。
ひとりずつ
ゆっくり
渡ってください。
橋は人ひとりがやっと通れるぐらいの幅しかない。もちろん景色を眺める余裕なんてない。ワイヤーの手すりをしっかり握ってゆっくりまっすぐ、ただひたすら前だけを見て進む。
手すりは腰の高さぐらい。ちょっと低すぎないか?よろけたらどうなるの?背の高い人は更に怖いかも。橋の真ん中辺りで写真を撮りたかったけれど、手すりから手を放すことは出来なかったよ。
あまりの怖さに笑ってしまった。怖すぎるとなぜか笑っちゃうよね。笑うしかないもんね!!
おばちゃんは今日、ここで人生の幕を閉じるかも、と薄笑いを浮かべながら本気でそう思った。
だけど、おばちゃんは死ななかった。
無事渡り終え、前かがみの姿勢ではぁはぁ言ってたら、爽やか男子登場!
「こんにちは~!」
「こ、こんにちは......」
恥ずかしい。お兄さんにはぁはぁしてるところを見られてしまった。心なしか笑っていたような......。
トントントーン。爽やか男子が軽い足取りで吊り橋を渡っていった。おばちゃんが必死になって渡った吊り橋を。怖くないのか?
3つ目の橋。
これは全然平気だ。
4つ目の吊り橋は新しい橋。以前あった橋は大雪により崩壊。安倍の大滝遊歩道は今年の1月まで通行止めだったらしい。
そして、こんな道や
あんな道。
誰もいない道を歩く。
歩く。
渡る。
そして、到着。
安倍の大滝。
うわぁ~。 こりゃあ、たまらんなぁ~。
誰もいない山で滝を独り占め。こんな贅沢ってある?
鳥の鳴き声と滝の音。そして青空。もう何も言うことはない。
どれぐらい居ただろう?あまりに居心地が良くて、なかなかこの場所から離れることが出来ない。
困った。そろそろ温泉に向かわないと......。
その時、背後に人の気配がした。2人目の爽やか男子登場!良いタイミングで現れてくれた!
軽く挨拶を交わし、この素晴らしい場所を爽やか男子に譲ることにした。おばちゃんは十分堪能したからね。どうぞ!ごゆっくり!!
安倍の大滝は最高だった。
爽やか男子2名とすれ違っただけで、滝も山もほぼ独り占め。あー、なんて贅沢なんだ。
平日だから空いていたのか?それとも滝を見るためにわざわざここまでやってくる人はいないのだろうか?
今日も仕事中に思い出してにやけてしまった。
この後、次のバス停まで歩いて温泉街へ向かった。
安倍の大滝(アベノオオタキ)
〒421-2301 静岡県静岡市葵区梅ケ島(シズオカケンシズオカシアオイクウメガシマ)
しずてつジャストライン安倍 梅ヶ島温泉行
静岡駅北口→安倍大滝入口 1時間45分 1,550円 ICカード可。
トイレは見当たらなかったのでバスに乗る前に済ませておくのが無難かも。